壷中日月長(こちゅうじつげつながし)
2ヶ月ぶりにお茶のお稽古に行きました。
もう年内最後のお稽古です。
11月から炉になるのですが、しばらく行けてなかったので久しぶりの炉の炭点前を拝見しました。
もうお腹がだいぶ大きく、今回はお茶を頂いただけでお点前は見学。
お点前は竹台子(たけだいす)の続き茶碗でした。
主菓子は寒椿。
あと、やっと渡せたシンガポールのお土産クッキーも先生が配ってくださいました。
寒椿、私にはサボテンに見えます。笑
こちらはキレイなお干菓子♪
お花は赤い芋茎(ずいき)に白い侘助(わびすけ)。
クリスマスを想像するカラーですね♪
お道具拝見では、茶杓のご銘で「無事でございます。今年も皆さん無事に過ごせて何より。そして無事な出産を願いまして。」と。
本当に暖かいお教室。
どうもありがとうございます!
また出産後もまた時を見て通えたらいいなぁ。
さてさて、その日の掛け軸は壺中日月長(こちゅうにち(orじつ)げつながし)」。
中国の「後漢書」費長房伝という故事に由来する禅語です。
昔、汝南の町に壷公と呼ばれる一人の薬売りの老人が住んでいました。
壷公は店を閉めると毎晩、古びた小さな壷の中に身を隠して暮らしていたのですが、その様子を費長房という役人に見つかり、一緒に壷の世界へ連れて行く様に頼んだそうです。
壷の中はそれは素晴らしい世界で、費長房は様々なもてなしやいろいろな仙術などの指導を受けたりしました。
そして数日後、費長房が壷の中から出てみると、現実の世界では十数年の月日が経っていたのでした。
という、浦島太郎伝説にも通じるお話から来ているそうです。
壺の中は狭いところではありますが、実に居心地のよい場所で、時間の過ぎるのもゆるやか。
心が楽しむと、壺の中は広く時間は悠々。
心の使い方で狭くも広くもなるのが自分。心が楽しむと、壷の中は広く時間は悠久になり、無限に精神を遊ばせることが出来るという意味だそうです。
でも、これから出産を控えている今の私にとっては主軸ではないのですが、このお話は壺の外に出て外界に触れる時間を通常と捉えてる内容なんだなぁという様に感じてしまいました。
家の中で籠もるのは元から好きな方なので(笑)出産後は外との交流も意識しながら、バランス良く暮らしていける1年にしたいと思います!
という事で2017年関わらせて頂けた方たち、どうもありがとうございました♪
来年もぜひ、よろしくお願いします!